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「NO GIRL NO CRY -Round 2-」オフィシャルレポート

2021年5月1日(土)より配信されたPoppin'Party×SILENT SIREN「NO GIRL NO CRY -Round 2-」オフィシャルレポートを公開!
初公開のライブ撮り下ろし写真と合わせて、臨場感たっぷりのレポート記事をお楽しみください♪

さらに、「NO GIRL NO CRY -Round 2-」はただいまライブ配信中!
5月16日(日)までの期間限定になりますので、ぜひ機会をお見逃しなく!!

ライブ配信情報はこちら

Poppin'Party×SILENT SIREN「NO GIRL NO CRY -Round 2-」オフィシャルレポート

Reported by 風間 大洋
Photo by ハタサトシ、斎藤チホ
©BanG Dream! Project ©PLATINUM PIXEL


キャラクターとリアルライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト・BanG Dream!(バンドリ!)のバンド、Poppin’Partyと、ガールズバンド・SILENT SIRENが2度目となる対バンライブ「NO GIRL NO CRY -Round 2-」がオンライン配信にて開催!

 

Poppin'Party

  • (左から)西本りみ(Ba.牛込りみ役)、大橋彩香(Dr.山吹沙綾役)、愛美(Gt.&Vo.戸山香澄役)、伊藤彩沙(Key.市ヶ谷有咲役)、大塚紗英(Gt.花園たえ役)

SILENT SIREN

(左から)Ba.あいにゃん(山内あいな)、Dr.ひなんちゅ(梅村妃奈子)、Vo&G.すぅ(吉田菫)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)

「この2年間、かなり成長している」とPoppin’Party・愛美(Gt.&Vo. 戸山香澄役)が自信を滲ませれば、SILENT SIREN・すぅ(Vo&G.)は「良き仲間でライバルだと思っている」と2バンドの絆に言及する。
オンライン配信での開催となった異色のガールズバンド同士の対バン「NO GIRL NO CRY -Round 2-」は、両バンドのボーカル同士が語り合う映像からスタートした。

彼女たちの言葉から伝わってきたのは、好敵手であり同志でもある2組がそれぞれ、2020年来続くコロナ禍とそれによるライブシーンの停滞や変化に向き合い、乗り越え、さらに「もう一歩進む」ために成長を遂げてきたということ。
そのことを証明するライブ空間がこのあと繰り広げられるであろうという特大の期待感が膨らんでいく。

先にステージに上がったサイサイは、ノーカウントで放った瑞々しくも洗練されたバンドサウンドに乗せて、ゆかるん(Key.)による振り付けのレクチャーから「チェリボム」を投下。
この日のライブはシューティング・ライブとして限られた数の観客のみが現地で観覧していたのだが、早くも総立ち状態の彼らは歓声こそあげられないものの大きなリアクションで応える。

 「1曲目からバチバチのセトリを用意してきました」と言うだけあって、序盤から「女子高戦争」「八月の夜」と、ひなんちゅ(Dr.)の4つ打ちビートが炸裂するBPM高めのナンバーを並べ、一気にボルテージを上げていくサイサイ。
跳ねたリズムのお祭り感が楽しい「聞かせてwow wowを」、メロディックパンクばりにキャッチーさと疾走感を兼ね備えた「HERO」、インダストリアルなビートとデジタルサウンドがアクセントになり、すぅとあいにゃん(Ba.)のツインボーカルも見どころな「ALC.Monster」――。
明快でダンサブルであることに徹しながら、アプローチの引き出しは実に多彩だ。

「絶対にハッピーとワクワク、ドキドキ、キラキラと最高な時間を届けていかなきゃいけないと思ってやってます。でもそれをできているのはみんなのおかげだってことを忘れないでください! ありがとう!」

すぅが、恐らくはこの1年で一層強くしたであろう気持ちを熱を込めて届けたあとは、前半にも増してアッパーな楽曲を連打していく。
EDMライクな低音の効いた「DanceMusiQ」はトレードマークのサングラス姿で。

「天下一品のテーマ」の曲間では、ゆかるんがのぼり旗を手にして盛り上げ、「恋のエスパー」では時間を止める演出の間にパートチェンジをする離れ業も披露。

ソリッドなギターカッティングからスラップベース、シンセサウンドがカラフルに重なり合う「フジヤマディスコ」で場内を温めすぎるほど温めてから、ポピパへとバトンを繋いだ。

<SILENT SIRENセットリスト>

M1 チェリボム
M2 女子校戦争
M3 八月の夜
M4 聞かせてwow wowを
M5 HERO
M6 ALC.Monster
M7 DanceMusiQ
M8 天下一品のテーマ
M9 恋のエスパー
M10 フジヤマディスコ

Poppin’Partyは代名詞的ナンバーの「Yes! BanG_Dream!」からスタート。
底抜けにポップかつ琴線に触れるメロディラインも随所に織り込んだ名曲に、メンバー紹介を兼ねたソロ回しも差し込む。

西本りみ(Ba. 牛込りみ役)が低く構えたベースから放つ低音が推進する「B.O.F」では愛美と大塚紗英(Gt. 花園たえ役)が笑顔で背中合わせのソロを決めてみせた。

 


 そうした各メンバーの動きや表情や視線までを、普段のライブ以上に目の当たりにできるのは配信ライブならではだ。
しかも、この日はおそらく相当な数のカメラを用意していたようで、「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」で愛美の掌から飛び立ったドローンが、こちらに視線を向けたメンバーの表情を臨場感たっぷりに映し出すなど、あらゆる角度からの姿を堪能することができた。
それは裏を返せば、いつどんな角度から映ってもしっかり絵になる各メンバーの高いショウマンシップあってこそだろう。

「Happy Happy Party!」からは、後方上段に位置していた大橋彩香(Dr. 山吹沙綾役)、伊藤彩沙(Key. 市ヶ谷有咲役)がステージに降り、ジェスチャーやステップなど全身を使った表現でライブの楽しさに拍車をかけていく。


3.3.7拍子を巧みに取り入れた「夏空 SUN! SUN! SEVEN!」の曲間にはコント的な小芝居も飛び出したのだが、後にこの試みはサイサイの「恋のエスパー」にインスパイアされたものであるという秘話も明かされた。
さらにディスコ調のダンスナンバー「Hello! Wink!」へと繋いだこの中盤ブロックでは、思い思いに身体を揺らす観客の姿も多く見られた。

「まだまだ先が見えない世の中ですけれども、こうやって音楽を届けることによって何か少しでも希望になったり、パワーになったりしたらいいなと思いながら、私たちは演奏しています」

そんな愛美の気持ちと呼応するかのように、ピュアな鍵盤の音色が導いた「Light Delight」以降は、よりドラマ性を感じる曲が続く。

彼女たちの姿勢やマインドを象徴する言葉を5人で歌い継いでいく「キズナミュージック♪」、ハードなリフと高音域まで上り詰めるようなメロディがエモーショナルな「イニシャル」と繋ぎ、CO2が噴出する派手な演出が映えた「ティアドロップス」まで、駆け抜けるように本編を終えた。

<Poppin'Party セットリスト>

M1 Yes! BanG_Dream!
M2 B.O.F
M3 STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜
M4 Happy Happy Party!
M5 夏空 SUN! SUN! SEVEN!
M6 Hello! Wink!
M7 Light Delight
M8 キズナミュージック♪
M9 イニシャル
M10 ティアドロップス

アンコールではまず、サイサイのメンバーに愛美を加えたフォーメーションで「Up To You feat. 愛美 from Poppin’Party」を演奏。
ポピパでの歌唱とは一味違ったパワフルな愛美の歌声は迫力満点だ。

そして2バンド全員が揃った状態での「ときめきエクスペリエンス!」と、最後はこの曲無くしては始まらない「NO GIRL NO CRY」で締め。
パートごとに向き合ったりアイコンタクトをしながら演奏する9人は、音を奏でる楽しさと興奮を全身から表しているようだった。

 

 

前回の対バンからの歳月と、その間にあらゆるミュージシャンや社会そのものが向き合うことになった困難を乗り越え、再び相見えた2組はこの日、音楽の力はもちろん、それぞれがそれぞれのスタイルで華と地力をバチバチに見せてくれた。
両者がこれからどのように歩み、どう現在地を更新していくのか。
その道が三たび交差する日を待ちたい。

-ENCORE-

EN1 Up To You feat.愛美from Poppin'Party/SILENT SIREN×愛美
EN2 ときめきエクスペリエンス!/Poppin'Party×SILENT SIREN
EN3 NO GIRL NO CRY/Poppin'Party×SILENT SIREN

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