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「カッコイイ」に憧れを抱く最年少ドラマー

去る2022年5月21日(土)・22日(日)の2日間、富士急ハイランド・コニファーフォレストにてRoselia単独ライブ「Episode of Roselia」が開催されました。今回は、ライブに合わせて、Roseliaのメンバーを改めて振り返っていこうと思います。

 

ドラムとの出会いは姉へのあこがれから

 今回紹介する宇田川あこは、Roseliaのドラムを担当する少女。カッコイイものへの憧れが強く、事あるたびに自分で考えたカッコイイセリフを使おうとします。
「BanG Dream!(バンドリ!)」のプロジェクトに登場したときはまだ中学3年でしたが、2022年現在は、高校1年生になった姿が描かれています。
アニメ「BanG Dream! 2nd Season」で羽丘女子学園に進学しており、高校では、戸山香澄の妹・明日香やRAISE A SUILENのギター担当・ロックと同級生です。

また、あこを取り巻く人間関係で忘れてはいけないのが、姉である巴の存在です。巴もAfterglowでドラムを担当しており、あこはそんな姉の姿に憧れてドラムを始めたのです。またドラムを抜きにしても普段から巴のことを慕っており、行動をともにする場面もしばしば見受けられます。 

例えば、アニメ「2nd Season」の第6話「You Only Live Once」では、商店街のお祭り「すこやかゴーゴー祭り」に関する話し合いのため、姉妹で羽沢珈琲店に集まる姿があります。そしてアニメ「3rd Season」の第7話「音に残しておきたくて」では、マンガ「ミラクルドラム☆スナッピーちゃん」を楽しそうに読む姿も確認できます。そして自分で考えたカッコいいセリフで自己紹介しようとすると、マスキングから「やっぱお前かわいいな」と言われ、キョトンとする表情も。本人はカッコイイと思っていても、周囲からどう思われているのか、その一端が垣間見えるシーンですね。

 

自分なりの「カッコイイ」を追い求めて

 あこはいつも「カッコイイ」を探していて、自分で考えたカッコイイセリフをよく使おうとします。しかし語彙力がないため、大体の場合残念な感じになってしまいます。
そんなあこが、自分なりの「カッコイイ」を伝えられるよう努力するのが、「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」のイベント「貫く闇、青薔薇の誇り」です。

同級生の明日香やロックにRoseliaの「カッコイイ」ところを語るあこですが、やはり伝わりきっていない様子。そこであこはAfterglowのメンバーを巻き込んで、「カッコイイ」を伝えようとします。
これもまた、なかなか伝わりづらい内容でしたが、モカは「よくわかんない部分はあったけど、あこちんの中ではやりたいことハッキリしてそうだな~と思って」と一定の理解もあった様子。モカが思わず熱弁する場面もあり、あこの「カッコイイ」に対する熱意も伝わっているのかもしれません。

ちなみにこのイベントストーリーでは、あこと燐子が「カッコイイ」の原点について話す場面もあります。あこは子供のころから姉の巴を慕い、憧れていましたが、それに加えて「ムテキンジャー」というヒーロー番組が好きだったといいます。

中でもムテキレッドのピンチになると現れるムテキブラックがお気に入り。実はムテキブラックは敵のスパイでしたが、レッドたちのことを見守っているうちに気持ちが変わり、味方になります。しかし、正義の味方なのにダークパワーを使って悪と戦うことに悩むキャラクターです。あこは、そんな葛藤を抱えながら戦う姿を見て、「カッコいい」と思ったそうです。黒い色や闇に惹かれるのは、ムテキブラックの影響も大きいみたいですね。

 

あこと「NFO」の切っても切れない関係

 Roseliaの誕生を描く劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia」において、あこは冒頭で「知る人ぞ知る自分だけのバンドを見つけるのが趣味」と語っています。そして「お気に入りのボーカル」として注目していたのが、1人でステージに立つ湊友希那でした。あこは友希那と同じステージに立つべく、Roseliaに飛び込んだのです。

作中に度々登場するのは燐子とともにプレイするオンラインゲーム「Neo Fantasy Online(NFO)」。「NFO」の名前はこの劇場版に限らず多くの作品で登場しますが、ライブ前でもしっかりミッションをこなしたり、チャットを通して燐子と会話したりと、あこを語る上で欠かせないツールになっています。あこと燐子はゲーム内だからこそ語り合える関係性が築かれており、バンド活動においても重要な心の支えになっていることが伺えます。

「NFO」をプレイする自宅には、もちろん姉・巴の姿も。あこがバンドの目標を見失いかけたとき、巴に相談します。姉として慕っているだけでなく、バンドに関わる先輩として信頼している関係性も伺えるシーンでした。