引っ込み思案だけどピアノの実力は確か、ゲームも嗜む生徒会長
去る2022年5月21日・22日の2日間、富士急ハイランド・コニファーフォレストでRoselia単独ライブ「Episode of Roselia」が開催されました。今回はライブに合わせて、Roseliaのメンバーを改めて振り返っていこうと思います。
引っ込み思案な生徒会長は文化祭でも奔走
今回紹介する白金燐子は、いつもおとなしく、引っ込み思案な性格のキーボード担当。普段は消極的な性格ですが、「これ」と決めたものを極めるタイプ。またピアノは幼少期から触れており、そのスキルは確かなものがあります。
「BanG Dream!(バンドリ!)」に登場したばかりのころは高校2年生でしたが、物語が進むに連れて3年生へ進級。アニメ「2nd Season」では花咲川女子学園の生徒会長に抜擢されています。
生徒会長になったとはいえ、引っ込み思案な性格は相変わらず。羽丘女子学園との合同文化祭開催に向けて奔走しますが、元気に駆け回る羽丘女子学園の生徒会長・氷川日菜に対して、燐子は開催するべきかどうか決断を迫られ、精神的に疲労困憊の様子。しかし、決して生徒会長の仕事を疎かにすることはなく、「人前に慣れるために生徒会長になったけど、なったからにはみんなの学校生活をより良いものにできたらなって」と、責任感を口にします。
結果的に合同文化祭は成功を収め、後夜祭でのスピーチでは大きな拍手が送られていました。自分の意見を主張することが苦手な性格ですが、Roseliaのメンバーだけでなく、学内でも信頼されていることが伺えます。
「ガルパ」ではさまざまなことに巻き込まれ、そのたびに少しずつ成長
自分から前に出ることはあまりない燐子ですが、Roselia以外のバンドと関わる場面も多く見受けられます。
「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」のイベント「ハッピーサマーバケーション!」では、Afterglowの上原ひまりの提案をきっかけに海へ行き、「新緑のラルゴ」ではPastel*Palettes・若宮イヴとハロー、ハッピーワールド!の松原花音がいる茶道部や、ハロー、ハッピーワールド!の奥沢美咲が所属するテニス部に体験入部する姿が描かれます。
いずれのストーリーも最初は消極的だった燐子ですが、周囲と会話を重ねていくうちに積極性を見せるように変化していきます。あまり多くしゃべらない燐子のようなキャラクターであっても、心情の細かく把握できるのは『ガルパ』の大きな魅力と言えます。
もうひとつ、『ガルパ』で燐子にスポットライトが当たったイベントと言えば「再演のプレリュード」。こちらは過去に一度失敗したピアノコンクールに再挑戦を決めた燐子が、当時失敗した課題曲でもある楽曲と向き合い、乗り越えようとする物語。幼少期まで遡り、最終的に燐子がピアノを弾く理由にまで迫る、燐子にとって重要なエピソードのひとつです。
キーボードに衣装に作曲、やがてRoseliaには欠かせない存在へ
Roseliaの結成するエピソードが描かれる劇場版「BanG Dream! Episode of Roselia」では、燐子が加入するまでの経緯もしっかりと描写されています。
最初は宇田川あこにライブハウスへ連れられた燐子は、そこで湊友希那との出会いを果たします。その後、あこの紹介という形でRoseliaの練習に参加し、確かなピアノの実力を認められ、正式に加入することになるのです。
このように、普段からあこに振り回されることも多い燐子ですが、仲の良さも他のメンバーとは一線を画すものがあります。2人は普段からオンラインゲーム「Neo Fantasy Online(NFO)」をプレイしており、チャットを通じてお互いに相談する一幕もあります。
バンド活動に目を向けると、キーボードを担当するだけでなく、メンバー全員の衣装をデザインする場面が確認できます。細部にもこだわりを持っている様子で、一度バラバラになったRoseliaが再び歩み出したときには、止まった時間がまた動き出すことをイメージして、時計のモチーフを全員の衣装に散りばめています。
キーボードのスキルは確かなものがあり、徐々にRoseliaにとって欠かせないメンバーへと成長する燐子。彼女自身も「Roseliaは強さをくれる大切な場所」と発言しており、劇場版を通して、燐子とメンバーの信頼関係が築かれていることが分かります。